過剰サービス その3

  • 2013/04/09(火) 11:41:53

※この記事は、必ず、その2を読んでから、読んでください。

その2で書いた例は極端だと思いますが、大手でシステム化されたようなところならともかく、個人経営だったり、フランチャイズでも塾長の独自性が担保されているような個別指導塾だと、そういうことは起きかねないのかもしれません。(それは、講師にも起こりうることです。)

その1で書いたように、「塾講師」という仕事は、基本的にサービス業です。ところが、そのサービスには限度があります。
サービスは、度を超すと「サービス」ではなく、「押し売り」になるからです。

個別指導の仕事をしていると、当然ながらいろんなタイプの生徒に出会います。全てが同じ状況であるはずはありません。生徒によっていろいろと対応を変えなければなりません。にもかかわらず、講師側・塾側の都合で、自分たちのやり方を画一的に、しかもたくさん押しつけようとすると、ひずみが必ず生まれます。それは、間違いなく「押し売り」なの
です。その2の話は、もはや誰のためのサービスかが分からなくなってしまったいい例かもしれません。

カリスマ講師が幅をきかせたり、安さが売りになったりと、この業界の人たちは、過剰サービスをすることで利益を得ようということに躍起になっているように思えるのですが、その先には何も展望はありません。そうされればそうされるほど、被害を被るのは大多数の講師であり、大多数の生徒なのです。

そろそろこの流れを変える時かなと考えるのは、私だけでしょうか。

過剰サービス その2

  • 2013/04/09(火) 10:07:50

※この記事は、必ず、その1を読んでから、読んでください。

東京に住む知人が、かつて勤めていた個別指導塾であった話です。

そこの塾長は、非常に面倒見が良く、塾生が大学に合格してからも、いろいろと世話をしてあげていたそうです。それだけならいい話ですむのですが、知人に言わせれば、実際はいい迷惑だったとか。

というのも、そのお世話が尋常じゃなかったとのこと。下宿の斡旋とか、食料を送ってあげるとか、大学の単位の取り方を助言するとかだけならまだしも、生活のありとあらゆる所まで、細かく口に出していたそうです。恋愛の話とかにまで及んでいたそうで、下手したら、親御さん以上に関わっていたようです。

そうやって、塾長が過剰にサービスをし続けた末、その生徒は半ばその塾長に支配されてしまう始末で、家庭内で不和が起こり、大変だったとのこと。「こちらは金を出しているのだから」と、半ば恐喝気味に、親御さんをも操っていたのだとか。

まあ、それなら個人でやっていることなのだからと、捨て置くことは可能なのですが、大した学力もないのに、半ばまつりあげる形で、夏季講習などでその子に仕事をさせ、他の講師の仕事を奪うという事態にまでなったので、知人のみならず、ずっとがんばってきた講師陣は怒り心頭で、続々と辞めていったそうです。

その後どうなったのかというと、その塾長が本社から解雇されたそうです。理由は簡単で、その生徒に「貢ぐ」のに、会社の金をくすねていたとのこと。知人はその話を聞いて、やっぱりそうかと納得したのだとか。

続きは、その3で。

過剰サービス その1

  • 2013/04/09(火) 00:31:21

学校の先生とか塾の講師とかが、教え子と性的関係を持ってしまうような、「そんなの官能小説だけにしとけよ」という話が、事件となり、マスコミにおもしろおかしく取り上げられるケースが多々あります。同業者として情けない話ですが、そもそも教育業というものに対する誤解があるのかなという気がしてなりません。

学校の先生は微妙ですが、少なくとも「塾講師」という仕事は、基本的にサービス業です。成績を上げる。勉強の仕方を身につけてもらう。志望校に合格できるよう支援する。これら皆、サービスなのです。そのサービスの対価としてお金をもらっているのです。

別の見方をすれば、野菜を育ててお店に出荷するかの如く、生徒を育てていって「進学」という形で進学先に送り出す仕事を担っているとも言えます。そうなると、ある意味生徒も「商品」なのです。

そんな自分が丹精込めて育てた「商品」に手を出すこと自体、間違っているのです。そんな認識無いのかなと思わずにはいられません。

ただ、性的な話であれば、事件になって、大事になって、人生終了と相成るのですが、性的な話ではない形で、送り出した後にもその「商品」に携わろうとすると、いろいろ弊害が起きるものです。私はそれを勝手に過剰サービス」と称しています。ようやくこの記事の本題です。

大学に入ってしまったら、それが男性であろうと女性であろうと、その人生を見守りこそすれど、関わるべきではないというのが、この仕事をする人間が考えるべき、当然のことと考えているのですが、意外とこの業界、殊に個人単位での接触の多い、個別指導塾の世界では、そうではないケースがあると方々から聞くので、閉口している次第です。

続きは、その2で。